ポリモーフィズム VB2005

ポリモーフィズムは、多様性と訳される。

わかりやすく、例えて言えば、

一国の王様候補（王子達）がいて、
誰が王様になっても基本的な仕事はしてくれる＝基本的な機能はある
けど、
王子達それぞれ、ちょっと違うところ（個性）もありますよ！
という話になる。
この話の王様、王子達をプログラムのクラスで実現したのが下記の例。
要するに、クラスの活用法の一つです。

実装方法には、インターフェイスを使ったもと、継承を使ったものとある。
クラスについては、「VB2005 Class」を参照して欲しい。
インターフェイスは外部DLL、すなわちプラグイン機能などにも応用できる。
継承は、親の機能を継承できるので、ポリモーフィズムといえば、まあこちらを使う事になるのでは？と思います。

Public　Class　Form1 　　　　'------------------------------------------------------------------ 　　　　'インターフェイス（クラスの設計図）を使ったポリモーフィズム（多様性） 　　　　'インターフェイス家の寓話 　　　　'あるのは家訓だけ。 　　　　'ごりごりと、全て自分でやりなさい！ 　　　　'成功すれば、いつでも叩き上げの殿様になれます！ 　　　　Public　Interface　MyInterface 　　　　　　　　'これが設計図となる 　　　　　　　　'このインターフェイスを使用して、つまり窓口にして、 　　　　　　　　'色々な機能＝（VBMsg、mCalcu、の中身を実装したクラス）をとっかえひっかえ使用できるようになる。 　　　　　　　　Sub　VBMsg(ByVal　moji　As　String) 　　　　　　　　Function　mCalcu(ByVal　x　As　Integer)　As　Integer 　　　　End　Interface 　　　　Public　Class　Poly1 　　　　　　　　Implements　MyInterface 　　　　　　　　Public　Function　mCalcu(ByVal　x　As　Integer)　As　Integer　Implements　MyInterface.mCalcu 　　　　　　　　　　　　'単に100倍する計算 　　　　　　　　　　　　Return　x　*　100　'100倍にできました！ 　　　　　　　　End　Function 　　　　　　　　Public　Sub　VBMsg(ByVal　moji　As　String)　Implements　MyInterface.VBMsg 　　　　　　　　　　　　MessageBox.Show(moji　&　"単に100倍する計算",　"新機能でもないけど新機能です。",　MessageBoxButtons.OK,　MessageBoxIcon.Information) 　　　　　　　　End　Sub 　　　　End　Class 　　　　Public　Class　Poly2 　　　　　　　　Implements　MyInterface 　　　　　　　　Public　Function　mCalcu(ByVal　x　As　Integer)　As　Integer　Implements　MyInterface.mCalcu 　　　　　　　　　　　　'単に1000倍する計算 　　　　　　　　　　　　Return　x　*　1000　'1000倍にできました！ 　　　　　　　　End　Function 　　　　　　　　Public　Sub　VBMsg(ByVal　moji　As　String)　Implements　MyInterface.VBMsg 　　　　　　　　　　　　MessageBox.Show(moji　&　"単に1000倍する計算",　"新機能でもないけど新機能です。",　MessageBoxButtons.OK,　MessageBoxIcon.Information) 　　　　　　　　End　Sub 　　　　End　Class 　　　　Sub　UsePoly(ByVal　Myin　As　MyInterface,　ByVal　str　As　String,　ByVal　int　As　Integer) 　　　　　　　　Myin.VBMsg(str) 　　　　　　　　Debug.WriteLine(Myin.mCalcu(int)) 　　　　End　Sub 　　　　Sub　TestUsePoly() 　　　　　　　　'成功すれば、いつでも叩き上げの殿様になれます！ 　　　　　　　　'はたしてどちらが・・・・？ 　　　　　　　　Dim　in1　As　New　Poly1 　　　　　　　　Dim　in2　As　New　Poly2 　　　　　　　　Call　UsePoly(in1,　"一個目",　5) 　　　　　　　　Call　UsePoly(in2,　"二個目",　5) 　　　　End　Sub 　　　　Private　Sub　Button1_Click(ByVal　sender　As　System.Object,　ByVal　e　As　System.EventArgs)　Handles　Button1.Click 　　　　　　　　'実際に使ってみましょう！ 　　　　　　　　TestUsePoly() 　　　　End　Sub 　　　　'-------------------------------------------- 　　　　'継承（親の七光）を使ったポリモーフィズム（多様性） 　　　　'継承王国の寓話。 　　　　'昔々「継承王国」に王様と、二人の王子が居ました。 　　　　'二人の王子は消費税について全く違った意見を持っていました。 　　　　'国民はどちらがなっても、すぐに交代できるように、かつ 　　　　'王様が今まで持っていたものはそのまま使えるようにと、願いました。 　　　　Public　Class　Oya 　　　　　　　　Overridable　Function　mCalcu(ByVal　x　As　Integer)　As　Integer 　　　　　　　　　　　　Return　x　*　0.05　'親(王様)は消費税5パーセントに設定していましたが・・・ 　　　　　　　　End　Function 　　　　　　　　Overridable　Sub　VBMsg(ByVal　moji　As　String) 　　　　　　　　　　　　MessageBox.Show(moji　&　"これは別段いじらなくても子は誰でも使える",　"新機能でもないけど・・・",　MessageBoxButtons.OK,　MessageBoxIcon.Information) 　　　　　　　　End　Sub 　　　　End　Class 　　　　Public　Class　Ko1 　　　　　　　　Inherits　Oya 　　　　　　　　Overrides　Function　mCalcu(ByVal　x　As　Integer)　As　Integer 　　　　　　　　　　　　Return　x　*　0.09　'第二王子は消費税を9パーセントまで上げます。 　　　　　　　　End　Function 　　　　End　Class 　　　　Public　Class　Ko2 　　　　　　　　Inherits　Oya 　　　　　　　　Overrides　Function　mCalcu(ByVal　x　As　Integer)　As　Integer 　　　　　　　　　　　　Return　x　*　0.03　'第一王子は消費税を3パーセントまで下げます。 　　　　　　　　End　Function 　　　　End　Class 　　　　Sub　UseKo(ByVal　cl　As　Oya,　ByVal　str　As　String,　ByVal　x　As　Integer) 　　　　　　　　'国の法律では、どちらの王子が王様になってもよい事になっています。 　　　　　　　　cl.VBMsg(str) 　　　　　　　　Debug.WriteLine(cl.mCalcu(x)) 　　　　End　Sub 　　　　Sub　TestUseko() 　　　　　　　　'国民は、どちらの王子を王様とするか、テストすることにしました。 　　　　　　　　'また、いつでも交代できるようにしておきました。 　　　　　　　　Dim　k1　As　New　Ko1 　　　　　　　　Dim　k2　As　New　Ko2 　　　　　　　　Call　UseKo(k1,　"ko1で一行も書かなくても、親の機能だから使えます。",　100) 　　　　　　　　Call　UseKo(k2,　"ko2で一行も書かなくても、親の機能だから使えます。",　100) 　　　　End　Sub 　　　　Private　Sub　Button2_Click(ByVal　sender　As　System.Object,　ByVal　e　As　System.EventArgs)　Handles　Button2.Click 　　　　　　　　'実際にやってみましょう！ 　　　　　　　　Call　TestUseko() 　　　　End　Sub End　Class

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