ハピネス 桐野夏生

東京のタワーマンションに住む、若いママたちの物語。

桐野作品を久々に読んだ。いつもの毒やパンチが少ないなあ~と思ったら、

雑誌「VERY」に連載されていたとのこと。はあ、それで……

過去に結婚していたことを隠していた主人公。そのことが夫にばれて、夫はアメリカに単身赴任し、
離婚を要求してくるんだけど、最後はなぜかハッピーエンドになっている。

しかし、マイナス思考で依頼心が強くて自分を守ってばかりの主人公に共感できず、
魅力も感じなかった。なんで、夫は戻ってきたんでしょう???

桐野夏生さんなら、もっとすごい小説が書けると思うんだけど、ちょっとがっかり。

しかし、出てくるママたちが「VERY」に出てきそうな人ばっかりで、想像しやすかった。

「VERY」は、買わないけど、近所の公民館みたいなところに置いてあるので、よくエアロバイクを漕ぎながら読む。

出てくる人の多くは主婦なのに、ブランドのバッグ・靴で、ネイルもして、小さい子いるのに髪もすてきで、すごいなーと思う。
東京ちゃーえらいところだ、と思う。
私も小さい子はいるけど、周りのママ知人も私も、小学校受験などさせないし(そもそも、私立小学校なんてない)
のんびりしたものである。

でも人間というのは、見栄を張らずにはいられないのかね、気を付けよう!
さて、
最近、「プチプラコーデブログ」が巷で流行している。
ユニクロとか無印とかH&Mでもおしゃれに……みたいな。私も無印&ユニクロ大好きなのでたまにチェックするが、
おしゃれに見えるには秘訣があることがわかった!

ブログに自分のコーデ写真を載せる人は、みんなめっちゃ痩せている!
スタイルが良ければ、安い服でも素敵に見えるのね……

ちなみに、「ハピネス」では、「痩せた体型をキープすること」も、すてきなママ友グループにはいる条件のようです。
タイヘン……

サラバ! 西加奈子

上下巻ある長編だけど、仕事もちょっっっと暇だし、面白くて2日で読了。

直木賞受賞作。あー面白かった!

やっぱり小説は長くなくちゃね!

主人公は、イランで生まれた圷歩。(あくつ あゆむ)

かわいい顔で生まれた彼には、貴子という、あえてマイノリティーになろうとして
注目を集めようとする背の高い、痩せた姉がいた。

姉の激しさを見て、逆にアクのすくなーい人間になった歩。

その歩の、幼少のころから37歳までを描いている。

こういう、いわゆるビルドゥングス・ロマン的な小説は大好き。

歩がなぜ文章を書くようになるのか、その動機がいまいち納得のいくものでは
なかったけれど、人とのかかわりによって人間って陶冶されていくんだなあとしみじみ思う。

歩は、「日本人代表」という感じの、普通の男だけれど、
実は、そんな無個性な人間はいないんだろうな。

今まで私が出会ってきた人たちもすべて「個性的」だし。

さて、男の子が主人公の本なんだけれど、男子の友情がちょっと、ホモ的。
男の子ってこうなの?男子にも読ませて感想を聞きたい……

My Humorous Japan

人生何度目かわからないけれど、ただ今英語の勉強中。

幸いにも職場には英語のネイティヴ・スピーカーがいるし、

家でもパソコンで英単語の確認ができる。

インターネットによって、英語の勉強が非常にしやすくなった。

高校時代は、「秘伝の英単語」というカセットテープ付き(!)の本を買って
寝る前に聴いたもんだが……

さて、英語を勉強するなら、楽しく勉強したい!

こんな本が教科書だったら楽しいのにな~

私の英語力でも、辞書なしで読める。
辞書なしで、声を上げて笑える!

英語の本を読んで「アハハ~」って言ってるなんてカッコいいじゃないか!

古い本らしいけどロングセラーのようです。

エヴリシング・フロウズ 津村記久子

公立中学3年の春、クラス替えがあり、主人公のヒロシはヤザワと話すようになる。

絵を描くのが好きなヒロシだが、塾が忙しく、前ほどは夢中になれない。

そんなヒロシが、高校に行くまでの一年のあれやこれやを描いている。

ヒロシも含めて、登場人物がすごーくいい。

勉強はできないが、自転車と小説がすきなヤザワ。

ソフトボール部で、珍しくもあけっぴろげな女子、野末。

同じくソフトボール部で、義父との確執に悩む大土居。

なんで昨今の青春小説は、これほど片親の子が多いのだろう?と思うが、それが現実なのだ。

クラスの3分の2が母子家庭、という学校のことも聞いたことがある。

それも人生。やっぱり、友達って、めんどうだけれど中学生にはとても大切。

出会って、影響し合って、また別れて…

最後に大土居と別れる場面、不覚にも涙が出てきた。

はっきり言って、傑作です。

この間紹介した、坪田譲治賞の「クリオネのしっぽ」よりも断然いい!私見ではですが。

ナショナリズムをとことん考えてみたら 春香クリスティーン

テレビ番組での発言がネット上で「大炎上」した著者。(かわいいタレントさんですね)

「右派」「左派」について考え、「ナショナリズム」と「グローバリズム」についても考える。

誠実に、素直に、偏見を持たずに考えようとしているところがすばらしい。

たまに、テレビでお見かけする彼女の素直そうな感じは、文章にも表れていた。

スイスからの帰国子女だという彼女だが、スイスでは政治について語り合うことは
当り前だったとか。

日本では投票権が18歳に引き下げられることになりそうだけれど、日本の若者、
いや、若者でなくても、政治には興味が薄そう。
というか、風土的に、「議論」となりそうな雰囲気を避けるしね。

著書のなかで彼女は、「政治は、自分の生活に直結する」と言っているが、本当にそう。

私も含めて、もっとみんな政治に興味を持ち、意見を持ち、真面目に考えねば!
へんな方向にいっちゃいますよ!

クリオネのしっぽ 長崎夏海

主人公は中学二年生。ある事件で暴れてから、学校では浮いた存在になっている。

転校生のサッチはポニーテールのヤンキー娘。なぜかサッチは主人公の美羽のことを「同類」
と思って近づいてくる。

美羽の母は帰ってこない父親の愛情にまだ縋ろうとしていて、
それにも美羽ははがゆい思いをする。

大変ね、中学生って…とくに中学二年生と言えば「中2病」と呼ばれるほど
難しい。

でも、このくらいの子どもたちをぐーっと成長させるのは、やっぱり友達なんだなあ。
中学生も身近に見ているけれど、けっこう残酷で、女子同士はかなりシビア。

私もそうだったんだろうけれど。

でも、まともに他者とぶつかる経験を超えて得られるものは何ものにも代えがたいですね。

あさのあつこ氏絶賛!だそうです。

チーム・ブライアン   ブライアン・オーサー

表紙は、羽生ゆづる選手と著者。

私もミーハーなおばちゃんなので、フィギュアスケート大好き!

真央ちゃんの休養、大ちゃんの引退は最もなことと思いつつ、寂しく感じている。

羽生くんも、上手ね!と思うけれど、ソチではちょっとパトリックに同情した……

さて、この本は、ブライアンオーサーのコーチとしての秘話が描かれている。

彼の関わったスケーターの持ち味、苦悩、性格が描かれていて興味深かった。

キムヨナがバンクーバーに向けて、どれだけのつらさを抱えていたか、あの細い体で
どれだけのプレッシャーに耐えていたのかと思うと、本当に気の毒になる。

あとは、安藤美姫さんの恋人でもある、ハビエル。
かなり、テキトーなスペイン人だそうだ、やっぱり。すごくいい人そうだけれど、
「ツメが甘い」感じがスケートにもよく出ている。

単純に面白かったです!

羽生選手、手を抜くのが苦手で、見る人をちょっと疲れさせるとブライアンは評価。
なるほど!納得!

名コーチというものは、本当に、よく人を見ているものですね。

雨のなまえ 窪美澄

前に紹介した、窪美澄さんの本『ふがいない僕は空を見た』
が面白かったので、また手にとってみた。

『ふがいない…』とはずいぶん趣が違う、読んだ後にどんより~とする短編集だった。

パート先で若い男性に心ときめく主婦とか、
生徒に、昔好きだった少女を投影する中学教師とか…

あんまり救いはないけれど、
最後の話がとてもよかった。

夫と別居し、息子と二人で生きていこうとする女性の話なんだけれど、
人間はオセロのようなものではなく、本当に善も悪もからみあってるマーブルケーキみたいな
ものなんだよなあ…と感じさせられた。

ポースケ 津村記久子

関西地方(奈良)にあるカフェを経営する女子と、

そこで働く従業員、顧客(すべて女子)

の日常と小さな事件、変化を描いた連作小説。

おもしろかった!

まだ子どもと一緒に寝ているのだが、近ごろ、子どもが寝た後に

本を読む方法を編み出したので…就寝前の読書が復活!

ランニング用に買ったんだけれど・・・

これを、本のそばにおいて読む。明るい。しかし、子どもは起きない。

しかも、眠くなったら指一本で消すだけ!

おためしあれ!