生の谷川俊太郎氏を拝見する機会があった。永瀬清子(詩人)を顕彰する会で、谷川俊太郎氏と、アナウンサーの山根基世氏の対談・朗読を聞くことができた。
こんな田舎に有名な詩人が来るとは!とても感激だった。
永瀬清子のことを中心に対談は進んだ。彼女のことは詳しくなかったけれど、年輪を重ねた、生活経験を経た女性にしか書けない、(おそらく)大人だけにしかわからない詩を残していることを知った。「あけがたにくる人よ」という詩が、谷川氏、山根氏、そして、貴重な音源を持参してくださった谷川氏のおかげで永瀬清子氏本人の声で朗読され、胸にジーンと沁みるものがあった。
谷川氏は、この詩集のなかの「いるか」という詩を朗読してくれた。私はこの詩集の中では「まんじゅう」と、中学校の教科書でおなじみの「朝のリレー」が好き。
詩は、あんまり熱心に読まないけれど、良い詩に出会うととても幸運な気持ちになる。
大昔、「ズームイン朝!」で「朝の詩(ポエム)」というのを毎日やってたのを、誰か覚えていませんか?ああいうのが、また復活すれば、いい朝になるのかもしれない。
谷川俊太郎氏は77歳だということだが、とても元気でキラキラしてて、ユーモアのある、好ましい方だった。しばらくはいい余韻に浸ることができそうだ。