【送料無料選択可!】キャベツ炒めに捧ぐ (単行本・ムック) / 井上荒野/〔著〕
60歳を少し越えた女性3人が主人公の連作小説。
大好きな夫に離婚された女、夫を最近亡くした女、一人の男を思い続ける女。
いずれにせよ、今は独身の三人がお惣菜や「ここ家」で働いている。
若い米屋の兄ちゃんも三人のアイドルとして登場。
あまり期待しないで読んだけれど、なかなかよかった。
ホロリとするところも。
還暦を過ぎた女性…昔なら、お婆ちゃんってところだけれど、
この三人に関してはまだまだ純情、未完成な感じ。
三人ともかなり辛苦に満ちた人生だと思うんだけれど、
「希望」みたいなものを失っていない。
でも、浅はかなわけではなく、年齢を重ねて深みもある。
今の還暦を過ぎた女性たちって、こんな感じなのかな?
妙に悟ることも、諦めることもあんまりないのかな?
だからアデランスイブも売れるんかな?
60歳まであと20年。色気ムシみたいな気味悪いばあさんには
なりたくないけれど、「希望」と少しの「未熟さ」は
残しておきたいなあ…
あと、小説に出てきた「食べ物」たち。おいしそうでした。
食べ物を題材にしてベストセラーになった小説よりは、よっぽど。
カテゴリー: 小説 ほのぼの
ジュージュー よしもとばなな
![]() 【送料無料】ジュージュー 円卓 西加奈子
|