【送料無料】色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 [ 村上春樹 ]
村上春樹の新刊を、やっと読むことができた。
出せば売れる、描き下ろししかしない、村上作品。
読みだせば、どうなるのかなー?と先が気になり、あっという間に読み終わった。
もどかしさと物足りなさがやや残る。
20代のときに、村上作品を読んだ時のようなフレッシュな感動には至らなかった。
私が「慣れた」のか、村上春樹氏が「自分の真似」スパイラルに入ってしまったのか…
いつものパターンだなあ…だった。
中学1年ぐらいのとき、「赤川次郎」にはまり、お小遣いを彼の文庫につぎ込んだが、
ある日、出てくる女の子がいつもあまりに類型的で同じことに気づき、飽きてしまった。
それからまったく、手にも取らなくなった。
村上氏の小説に出てくる女性も、それから男性も、パターン化している気する。
あと、金持ちしか出てこない点も、さびしい。
もちろん、小説は楽しめた。4人の親友にある日突然去られた心の傷を
直す?ために巡礼に出る「つくる」。筋は面白いし、心に残るセリフもある。
でも、村上春樹を初めて読むという人には、進めないなあ…
ノーベル賞、うーーーーん。
カテゴリー: 小説 どんよりする
月と雷 角田光代
【送料無料】月と雷 [ 角田光代 ]
主人公は、フリーターの三十路の男。
女に不自由したことはないけれど、結婚しようとしても、断られてしまう。
理由は「生活ができない」から。
彼は、男のもとを転々と放浪する母と二人で生きてきた。
母は今、やもめの男の家で世話になっている。
彼は、昔一時期いっしょに暮した同い年の女の子のことを思い出し、
探し出す。
出会いそうもない二人が再開して、運命は複雑な方向へ…
なんというか、主人公の「育ち」がどうしようもない感じなんだけれど、
「悪意」ってものが見えない。育ってきた環境によって
こういう風にしか生きられない、ということは伝わってきた。
「結婚」「生活」は地味で単調で少し面倒なことの繰り返し。
それに慣れられない、耐えられない人もいて、放浪するしかない…
私は、「毎日が同じことの繰り返し」っていう地味な生活が結構好き。
これも、育った環境に負うのだろう。
小説に戻るけれど、アル中でわけのわからないことをいってた
主人公のお母さんが、最後に語ることば、これがよかったです。
あと、「お金」の問題についてあんまり深く描かれていないところ、
作者の狙いなんだろうけれど、物足りなくも思いました。
ジェントルマン 山田詠美
【送料無料】 ジェントルマン / 山田詠美 ヤマダエイミ 【単行本】
山田詠美
夢生は同級生の漱太郎をどこかさめた目で見ていた。
金持ちの息子、眉目秀麗、文武両道、誰にでも優しいジェントルマン。
ある嵐の日、華道部の部室に忘れ物を取りに行った夢生は、漱太郎のおぞましい行為を見る。
それはジェントルマンとはかけはなれた、犯罪者の姿だった。
しかし、漱太郎に魅入られた夢生は、彼を愛し始めてしまう…
大人になった漱太郎は銀行マンになり結婚し、同性愛者の夢生は新宿二丁目で働く男になる。
2人の間に続く、不思議な関係…
……単なるエンターテイメントです。面白い、面白いんだけれど、これを面白いって手放しで言えない感じがします。
読み終わった後は、こんなの読んでよかったのかしら…という感想。
深みはないし、愛も足りないけれど、一人の「怪物」がときどき生まれ、破滅していく姿を面白く描いています。
まあ、読み始めたら止まらないことは間違いなしです。
夜行観覧車 湊かなえ
![]() 【送料無料】夜行観覧車 てれんぱれん 青来有一
|