やめるときも、すこやかなるときも

恋愛小説。二時間半で一気読み。おもしろかった!

「物語」としては予定調和的な部分も気になったけれど、
主人公の桜子の不器用さには共鳴。

映像化の予感……というか、原作者はそれを狙って小説を書いたのでは?
とも思ってしまった。

10年前の西島秀俊さんと(すみません)貫地谷しほりさんあたりで是非してほしい。

脇役もとてもよい。
主人公の壱春の友人、「おかん」というあだ名がついていた妙子のキャラも好き。
大島美幸さんとか……どうでしょう。

松江にまた行ってみたいな~、一生ものの読書椅子が欲しいな~
と思っていたところにこの小説を読んだので、また希望欲望がむくむくとわいてきた。

出不精な私だけれど、本はいろんなところに連れていってくれます。

綴られる愛人

井上荒野氏の作品。

わりと有名な児童文学作家の柚は、夫に支配に耐えかねていた。
仮名、仮プロフィールで、「綴り人の会」という文通代行業に入り、
「クモオ」という男性と文通するようになる。

「クモオ」35歳の、空手が得意なエリートサラリーマン、というのは嘘で、
実は富山県魚津市に住む三流大学の三年生。

二人は手紙をやりとりするうちに、盛り上がってしまう……

おもしろくて一気読み。

手紙だけの不倫なのだけれど、なんともドキドキする。
そして、人間の汚さ、いやらしさが地の文からも手紙文からも立ち上がる。

小説家ってすごい。文字の力ってすごい、と久々に感じた小説でした。

左目に映る星


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この著者の本を初めて読んだ。
主人公は、ほんのすこーし目が不自由な女性。
恋人とは別れ、時々合コンに出ては男性との短い付き合いをしている。
ある日、合コンで知り合った人から、自分と同じような目の症状を持つ人の存在を知らされ、
会ってみることにする。
彼女いない歴=年齢、といったかんじの彼はアイドルの追っかけだった。
気が合うわけもなく、彼の行動にドン引きする主人公なのだが…
島本理生テイスト+「電車男」、みたいな感じの話だった。
平凡な恋愛小説といってしまえばそれまでなんだけれど、
いろいろと複雑でして。
面白く読めました。
テレビドラマにはなるんじゃないでしょうか。

よだかの片想い


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主人公は、顔にあざがある女の子。
コンプレックスを抱えながら生きてきて、それでも勉強をがんばり、
物理を学んで大学院に進んだ。
ある日、顔に傷やあざがある人などを特集した本の表紙に自分の顔が載せられることに
なり、出会いが生まれる。
島本理生氏といえば、恋愛小説なので、ほぼ、恋愛の話だったが、
家族や友達、後輩との関係なども丁寧に描いている。
そして、愛だの恋だのを通じて、「人間としての成長」が
描かれている点がよかった。
島本氏の小説にはいつも「心の傷」を抱えた人が出てくるけれど、
今回のは、嫌気がさしませんでせした。
二時間あれば、読めます。

この女 森絵都

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風景 瀬戸内寂聴

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