if サヨナラが言えない理由


 if サヨナラが言えない理由/垣谷美雨 【後払いOK】【2500円以上送料無料】
主人公は、33歳の女性医師、ルミ子。
ときどき、空気が読めず、患者さんにいってはまずいことを言ってしまったりする。
ある日、病院の外に落ちていた聴診器を拾い、有名女優の娘である末期がんの患者にあててみたところ、
彼女の心の叫びがわかってしまう。
そして、母のように女優になりたかった彼女は、心の中で過去に戻り、自分の夢をもう一度
叶えようとしてみる…
さまざまな後悔をかかえて生きる患者たちと、その過去を体験するルミ子。
過去に戻ってやり直しても、理想的な生き方はやはり難しく…
しかし、ある種の人間の真実は発見できる。
…設定があり得ないので、イマイチ感情移入できなかったが、サラサラとすぐに読めた。
お涙ちょうだいなだけでなく、なかなか人間のビターな面を描いていたよかった。
家族として長く一緒に暮らしていても、その人間の本質は見えない、ということが
描かれていたのが、面白く、ちょっと怖く、でも、それが本当なのかもしれないとも思う。
ルミ子先生自身の恋愛エピソードはいらん、と思ったけれど、
気軽に読めるエンターテイメントでした。

老けない人の免疫力


【楽天ブックスならいつでも送料無料】老けない人の免疫力 [ 安保徹 ]
なんと、生まれて初めてインフルエンザになってしまった…。
ちゃんと予防接種していたのに…仕事を一週間も休んでしまった。悔しい!金返せ!
今回は、職場でも、次々に同僚がインフルエンザにかかっていった。
大人の間でこんなに流行る年は初めてだ。
まあ、今は治癒証明もゲットし、まずまず元気だが…
自分の「免疫力」というものを疑った。
なぜ、私のようにかかってしまう人と、私よりもずーっと忙しくて職場に張り付いているのに
かからない人がいるのか?
それは、免疫力の違いなのだ!
と思って、手にとってみた本。
要するに、パソコンばっかりせずに、仕事ばっかりせずに、体を温める粗食にし、
よく寝て、ストレスをためない、良く笑う。これでばっちり、のようだ。
難しい…パソコンに向かって仕事ばっかり根を詰めてしてるし、
つい甘いものに手が伸びるし、(砂糖はダメよ)
夜はいろいろあってぐっすり眠れないし、
あーーー、ストレスたまるわあって感じることが多いし、
子どもにはキレまくってるし、最近、心の底から笑ってない……あんまり。
これではいけない!
作り笑いでもいいらしいので、笑って、ゆったりして、副交感神経を優位にしよう!
なんか、笑える本とかマンガとか、さがそう…

億男 


【楽天ブックスならいつでも送料無料】億男 [ 川村元気 ]
弟のつくった、3000万円の借金を作って、妻も娘とも別々に暮らすようになった主人公。
借金を返すために、ひたすら働き続ける彼だが、宝くじで3億円当ててしまう。
彼はその3億円を持って、学生時代の親友、九十九のところへ「お金」とは何であるかを聞きに行く。
ちょっとしたすきに、九十九は彼の3億円を持って消えてしまった…
主人公は九十九を探す旅に出る。
と、楽しそうな小説なんだけれど、何回も、眠りそうになった。(こたつで寝てしまった日もあり)
文章に引き込まれるところがなく、やや説明的。
ありえない設定で人生の真実を描くというのは、もちろんよくある小説の手法だけれど、
あんまり真実に迫っていない気がした…というか、私には合わなかった。
九十九の言う通り、私も、お金が大事だとは思っていながら、お金そのもののことを深く考えたことは
ないけれど…
お金って、フィクションなのに、人間っていうのはどうしてこんなにもこれに
ふりまわされるの、って思うけれど…
さて、小説のオチも、「ふうーーーーん。」って感じで感動無し。
でも、作者が感動させたがっているのはわかる。
目的ありきの小説という感じで、文学的価値は??です。
では、愛はあったか?
愛はありました。小説をふだん読まない人には、気軽に読める一冊かと思います。

ふがいない僕は空を見た


【楽天ブックスならいつでも送料無料】ふがいない僕は空を見た [ 窪美澄 ]
かなりビターな青春小説。連作形式になっていて、それぞれの登場人物の視点から語られる。
人妻とコスプレ不倫する高校生の斉藤くん。
斉藤くんに片思いの松永さん。
斉藤君の不倫相手、義母に不妊治療をせまられる人妻。
斉藤君の友人で、認知症の祖母と二人暮らしの福田君。(母は男のところへ行ってしまった)
助産師として女手一人で息子を育てる斉藤君の母。
斉藤君と人妻の不倫現場が、人妻の夫(キモいんだこれが)によってバラまかれることで
さまざまな事件が起きていく。
エピソードがちょっと散漫な気はするけれど、それぞれ、家族の問題があり、なかなか、心に染みた。
まさに、「不幸な家庭にはそれぞれの不幸な家庭の形がある」という、『アンナ・カレーニナ』の冒頭
のまま…(『アンナ・カレーニナ』はまだ読み切ってないが))
実に面白かった。
一番泣けたのは、最後の、斉藤君のお母さんの章。
心から、がんばって…いや、がんばりすぎないで…思ってしまった。
映画にもなっているらしい。瑛太の弟の永山ナントカという俳優(名前が出て来ない…でも、うまいと思う)
が斉藤君、人妻が田畑智子、福田君が窪田まさたか(この若手俳優も、うまい方だと思う)
だって。みたいなー。子どもには見せられそうにない作品ですが…(R15?)

他人を攻撃せずにはいられない人


【楽天ブックスならいつでも送料無料】他人を攻撃せずにはいられない人 [ 片田珠美 ]
こんな本、役に立たないとうっすら感じながらも、思わず書店で手に取ってしまった本。
その日は、落ち込んでいて……
いつものことだけれど、子どもを怒りすぎた。もはや、「叱る」レベルではなく、
自分の感情をぶつけまくってしまって…
私ってどうしてこーなの?と、自分を分析したくて本を読んでみた。
要するに、自分の価値を保ちたく、相手を支配したく、それも、相手は、
弱い者に限る!
まさにそうだ…
とにかく、自分を変えたい!と思う日々である。
しかし、頭に血が上っている最中は、なんとかして子どもに恐怖を与え、
言うことを聞かせようと(支配しようと)してしまう。
なんで、子育てに関しては、自分をコントロールできないのだろう?!
ああ…いけない。
でも、でも、でも、言い訳をすると、子ども以外の人に対しては、私は他者を攻撃するタイプではない。
嫌いな人がいても、困った人がいても、うまく避けるし、
言いたいことがあっても、相手を傷つけないようにしている(つもり)
昔、「他人を攻撃せずにはいられない人」に数カ月攻撃されて、
職場に行くのが辛くて辛くて、宗教の本を読んで救いを求めようとしたこともあったけれど、
そのときにいろいろと「攻撃者」について考えたことと、この本に書いてあることは
ほぼ一緒だったので、この本は、新しい見地を開いてくれたとは言えなかった。
でも、また振り返って「子どもを攻撃せずにはいられない」自分。
ガミガミ言い募ることは、卑しいことだ…と胆に銘じたい。

紙の月


【楽天ブックスならいつでも送料無料】紙の月 [ 角田光代 ]
テレビドラマにも映画にもなった(観てないけど)本。よく売れているらしい。
図書館でもずっと貸出し中なので、文庫本を買って読んだ。
面白くてまた一気読み。
若い男に貢ぐために横領する40代の銀行パート主婦、のお話、と言ってしまえば
それまでなんだけど…
主人公の梨花は、なんか空洞っていうか、あまり濃いキャラクターではない。
(やってることはスゴイが)
普通の人が悪くなっていくので、「もー、やめときなさい!」と心の中で何回も言った。
面白かったのは、二人の男性の描写。
梨花の夫は、梨花の稼ぎよりも自分の稼ぎの方がいいことを自分のプライドとして固く守り、
チクチクと梨花に言い、行動にも出す。(梨花のおごったレストランの料理を暗にけなすとか)
貧乏学生だった梨花の恋人は、最初はお金を出してもらって恐縮していたが、そのうち、梨花が
お金を出すことを当たり前だと思うようになって、贅沢を知ってしまう。
どっちの男もやーだーーーー!と思ったが、これはある意味男性の普遍的な姿かも…
恋愛関係、夫婦関係といっても、「お金」の問題はすごく大きい。
瀬戸内寂聴先生の本で昔読んだが、男と別れたくても別れてくれない場合、
ある程度まとまった金を「手切れ金」として渡すと、簡単に分かれてくれるとか。
本当ですか??
それはおいといて、本は、面白かったです。宮沢りえ主演の映画も、ツタヤで108円になったら
観たいな❤

1%の力


【楽天ブックスならいつでも送料無料】1%の力 [ 鎌田實 ]
みなさん、あけましておめでとうございます。
本年もときどき更新したいと考えております。どうぞよろしく。
さて、大晦日の夜から元日にかけて読んだ本。この人の名前は前からよく聞いていたけれど、
著作を全部読むのは初めてかも。
泣けた…短いエッセイを集めたものなのだけれど、
ほろ酔いで読んだからか?涙腺が3回ほどダラになった。(富山弁)
人生、1%ぐらいは、他者のために生きなさい、それが自分のすごい力になる、生きた意味になる、という趣旨
なのだけれど、医師としての経験からのエピソードの数々に泣かされた。
私ったら、100%自分のために生きている。
家族の世話も少しはするけれど、心を使っているかというと…忙しいなあ、とばかり思って、
自分の時間ばかりを欲しがって、イライラしている。
これじゃあ、いい生き方とは言えませんね…
なので、2015年の誓いは、家庭も、仕事も、人のためにもうちょっとがんばるということ、
になりました。
健康寿命まであと20数年しかないし…
この人の他の本も読んでみたくなりました。

勉強がしたくてたまらなくなる本


【楽天ブックスならいつでも送料無料】勉強がしたくてたまらなくなる本 [ 広政愁一 ]
本の右上に「ダメな大人用」と書いてある。
愚図で、なかなかやるべき勉強が手に着かない・・・・という人のための本。
自分自身、勉強=仕事、という感じなので、日々、時間に追われながら、
勉強せざるを得ない環境にいる。
しかし、
仕事にはあんまり関係ないけれど、英語を話せるようになりたい…とか、
仕事に関することで、もっと勉強しなければならないことはある。
何かしようと思ったら、時間を作るためには、何かをやめなければいけないと著書にあった。
そうね、こんなブログ書いてる時間とか、ついついしてしまうネット(ウインドウ)ショッピングの時間とか
をやめるべきですね。
若い人に対して「勉強しなさい!」といわなければならない仕事もしている私。
自分自身が勉強していないと、説得力もないし、本気で言えない。
さて、いちばん役立った&心から焦ったのは、巻末の、48年の人生のカレンダー。
コピーして書き込み、一般的に働ける、60歳までの時間はほんの少ししかない!ということを
ヴィジュアルで実感した!
健康寿命の70歳までも、ちょっと…
勉強より、もっともっと稼いで貯金しないとヤバいなー…と思いました。
焦りますよ!中年以降のお方!

なぜかお金を引き寄せる女性39のルール


【楽天ブックスならいつでも送料無料】なぜかお金を引き寄せる女性39のルール [ ワタナベ薫 ]
早くも明日から師走。お金…ないなあ(なーんて言ってはいけないそうだ、この本によると)
忙しく働いているつもりだけれど、仕事と支払いのタイムラグが激しい仕事もあるし…
何かと、物入りだし…
さて、タイトルを見て、お金を引き寄せられるなんていいわーと思って読んだのだけれど、
なんだか意味不明。言葉の意味が分かっても、文の意味、いいたいことがさーーーーっぱりわからない。
わかろうとすると、腹の底から拒絶反応が出てきて…
いいんです、私はこのままで!と思ってしまった。
よって、私にお金は引き寄せられないでしょう…
しかし、なんだろう。この本の薄気味悪さの正体は。
確かめようと思って、もう一度手にとってみたけれど、やっぱり拒絶反応でした。
では、この本に愛はあったか?
うーーーん。お金への愛はあるのでしょうけれど、人間愛というものが感じられませんでした。
すみません。
この方も一生懸命に生きて、世のため人のために頑張っていることは尊敬します。