繭 

青山七恵氏の新しめの小説。

主人公は美容師の舞。
数年前に独立し、バリバリと働いている。

夫は専業主夫として舞を支えている。よくしゃべる、気の利く、夫。
(どうも頭の中に浮かんできたイメージが「楽しんご」だった)

普段は仲良しの夫婦なのだけれど、舞は夫への暴力が止められない……

妻から夫へのDVがテーマなのかと思いつつ、内容はもっと複雑。

同じマンションに住む「希子」が「舞」と知り合いになり、いろいろと地味に変わっていく。

途中で、小説の視点が「舞」から「希子」に変化する。

・・・明るい気持ちにはなれないけれど、実に面白かった!

夫である「ミスミたかし」が気味悪く、人間てつくづくわからんなあ~とおもう。

けっこう長い小説だったけれど、2日で読了。
おすすめです。