エヴリシング・フロウズ 津村記久子

公立中学3年の春、クラス替えがあり、主人公のヒロシはヤザワと話すようになる。

絵を描くのが好きなヒロシだが、塾が忙しく、前ほどは夢中になれない。

そんなヒロシが、高校に行くまでの一年のあれやこれやを描いている。

ヒロシも含めて、登場人物がすごーくいい。

勉強はできないが、自転車と小説がすきなヤザワ。

ソフトボール部で、珍しくもあけっぴろげな女子、野末。

同じくソフトボール部で、義父との確執に悩む大土居。

なんで昨今の青春小説は、これほど片親の子が多いのだろう?と思うが、それが現実なのだ。

クラスの3分の2が母子家庭、という学校のことも聞いたことがある。

それも人生。やっぱり、友達って、めんどうだけれど中学生にはとても大切。

出会って、影響し合って、また別れて…

最後に大土居と別れる場面、不覚にも涙が出てきた。

はっきり言って、傑作です。

この間紹介した、坪田譲治賞の「クリオネのしっぽ」よりも断然いい!私見ではですが。