不自由な絆


【楽天ブックスならいつでも送料無料】不自由な絆 [ 朝比奈あすか ]
仕事に生きてきた洋美と専業主婦のリラは、乳児の予防接種会場で再会する。
真面目な同級生だった彼女がまさか自分と同じ時期に男の子を産んでいた。
しかも、洋美の赤ちゃんは癇が強く、かなり手こずっている。
リラはママ友ができてよかったと思うのだけれど…
幼稚園に入るころには、洋美の息子はかなり乱暴者で、気の弱いリラの息子にひどいことばかりするのようになる。
別のママ友たちと相談して、リラは洋美の息子を幼稚園から追い出すような格好になる…
という話。二人の息子が中学生になるぐらいまでを描いている。
国立大学の付属中学で、たいして仲がよくなかった真面目な洋美と美人のリラ。
どうしてリラが洋美とママ友になろうと思ったかという理由も徐々に明らかになる。
面白すぎて、夜中までかかって一気に読了してしまった。
そんなことしてる場合じゃないほど、忙しいんだけれど…
「育てたように子は育つ」という言葉に、反発する母親の気持ち。
わかるわあーーーー!と思う。
私も息子がいるが、赤ちゃんのときから、けっこう神経質で、ミルクは頑として受け付けず、
3歳になるまで毎晩のように夜泣きし、場所見知りで…
子育てサークルなどでは「なんでうちの子だけが?」と思ったことがある。
3歳で保育園に入ってからはショック療法で、「子供のくせに子供嫌い」は克服したようだけど…
これは、持って生まれた魂なんじゃないの?と思うことが多い。
だから、すごい乱暴者で意味不明に意地悪な子って、確かにどこにでもいるんだけど、
「育て方」だけじゃあない気がする。
母親は、大変なんです。
いままでの仕事の経験とか、なーーーんにも通用しないからね、子育てって。
愚痴になってしまったけれど、小説は、女子の微妙な人間関係をそれはそれは
巧みに描いていて、おもしろかった!
おススメです!