だから日本はズレている


【楽天ブックスならいつでも送料無料】だから日本はズレている [ 古市憲寿 ]
1985年生まれ(若い!)の社会学者の卵、みたいな人が書いた本。
テレビにも出てるらしい。見たことないけれど。
誰かに雰囲気が似てるなあ…と考えてみたら、あの偉そうなイタリアンの「川越」さんに
似ているかも、と思いました。写真で見るかぎり、髪型がおしゃれすぎてタイプではない…
さて、そんなことはどうでもよくて。
現代日本の、ちょっとおかしいなあーと思うことを独自の視点、表現で切り取っている。
なかなか笑えた。面白かった。
中学生に配っている「心のノート」なるもの、そんな内容だとは知らなかった。
勤務先で見たような、見てないような…
現実的に、「道徳」の時間に「道徳」をしている中学校がどれくらいあるかは
知らないけれど…
さて、この本、うまいなあ、とは思うんだけれど、新潮選書ということもあってか、
かなり軽め。社会学者(の卵、たぶん)だったら、もうちょっと根拠のしっかりした内容を
書いていかないと、エラくなれませんよ、と老婆心ながら思いました。
最後の、2040年を予測して述べた章には共感できた。
私は、2050年ぐらいには、合法的、政府認定の「自殺マシーン」ができると思うな~

カシュトゥンガ


【楽天ブックスならいつでも送料無料】カシュトゥンガ [ 水沢秋生 ]
もっとさわやかな青春小説かと思いきや…
なんとも後味のわるーい小説だった。
でも、わけもなく、いじられたりいじめられたり、いやな役目を押し付けられたりする
子どもっているけれど、
この本のように、結束すればすごい力になるよなー。
いじめる方は、根拠なく、優越感みたいなものを持っていて…
(中心グループって、やつ?)
子どもの世界も、なかなか苛酷です。
しかし、現実の世界では、上記の「弱者」になりがちな子どもは
本質的に優しくて、復讐など考えないタイプが多く、それを本能的に
見ぬいていじめっ子はいじめる。
というのが、実際に若い子たちを観察しての私の実感です。
いじめっ子に制裁を与えてみたい人はぜひ、読んでください。

小森谷くんが決めたこと


【楽天ブックスならいつでも送料無料】小森谷くんが決めたこと [ 中村航 ]
普通の、普通すぎる男の子の地味で、ちょっと波乱のある半生を、小説家が自分自身で取材して小説にした本。
小森谷くんの幼稚園から、20代後半までのあれやこれやを描いている。
人は誰でも自分の人生から一冊だけは小説を書けるというけれど…
ただの出来事を連ねるのではなく、そこに何か一本貫くものがあってこそ小説になりうる。
作者の手腕に脱帽。
しかし、男の子にとって初恋のちからはすごいですね…
ふられまくる小森谷君だけど、これからもがんばって生きてください。
影ながら応援します!