【送料無料】本を読むわたし [ 華恵 ]
10歳のころからモデルをやっていたという少女(今は大学生らしい)
が著したエッセイ。
アメリカで生まれ、両親の離婚をきっかけに母親の故郷である日本に来たらしい。
子どものころから本が大好きだったということで、
紹介されている本は絵本もあり、中学生が読むか?という本もあり。
しかし、本の内容の紹介が中心ではなく、本によってひきだされるさまざまな
エピソードが中心である。
なんだか違和感を感じる父方の両親、ざわざわとうるさい日本の保育園、
女の子同士のいざこざ、男子へのほのかな思い…
自分とその周りを客観的にみつめて描くありようは、とても
中学生が書いたとは思えない。
おもしろくて、一気に読んでしまった。
最後に紹介していた『非色』という小説。わたしは随分大人になってから
読んだ本だけれど…また読み返したくなった。
ハーフ。両親の離婚。兄弟との別れ。中学受験。
いろいろ、大変なことはあるけれど、やっぱり本と友達になっておくこと
はすばらしいと思う。
もちろん、本を読むだけじゃなくて、いろいろな人と先入観なく
かかわることも大事と思わされた。