ジェントルマン 山田詠美


【送料無料】 ジェントルマン / 山田詠美 ヤマダエイミ 【単行本】
山田詠美
夢生は同級生の漱太郎をどこかさめた目で見ていた。
金持ちの息子、眉目秀麗、文武両道、誰にでも優しいジェントルマン。
ある嵐の日、華道部の部室に忘れ物を取りに行った夢生は、漱太郎のおぞましい行為を見る。
それはジェントルマンとはかけはなれた、犯罪者の姿だった。
しかし、漱太郎に魅入られた夢生は、彼を愛し始めてしまう…
大人になった漱太郎は銀行マンになり結婚し、同性愛者の夢生は新宿二丁目で働く男になる。
2人の間に続く、不思議な関係…
……単なるエンターテイメントです。面白い、面白いんだけれど、これを面白いって手放しで言えない感じがします。
読み終わった後は、こんなの読んでよかったのかしら…という感想。
深みはないし、愛も足りないけれど、一人の「怪物」がときどき生まれ、破滅していく姿を面白く描いています。
まあ、読み始めたら止まらないことは間違いなしです。

あかりの湖畔 青山七恵


【送料無料】あかりの湖畔
作者 青山七恵
大きな湖のほとりに、食堂と土産物屋をかねた「風弓亭」がある。母は家を出て行き、父は観光案内所で働き、店を任されているのは長女の灯子。
次女、悠は恋人の上京に伴って女優を目指し、三女、花映は高校生だが美容師になりたいという。
羽ばたいていく妹たちとは違い、湖のほとりで地味に暮らしていくことを望む灯子。でも、その心には小さな秘密が隠れていた。
あるとき一人の青年が現れ、町に住み着くようになる。彼は灯子の運命を変える相手なのか?
……かなり、地味な小説。それぞれに秘密はあるけれど、大きな事件や変化は起こらない。
「ときめき」も、不完全燃焼というか、湿った花火というか…
文章がうまいので最後まで読みきることができたが、これは新聞小説だったという。
かなり多くの人が、脱落したのでは?と推測した。
でも、この作家は実力者。これからもっとすごくなると思います。