六つの星星  川上未映子

六つの星星

作家の川上未映子氏が憧れ、驚嘆し、信頼しているという6人の人々との対話集。
斉藤環氏との対話では家族や来歴からの精神分析の様相を呈し、
福岡伸一氏とは文学のなかにおける「生物」としての人間を語り、
松浦理英子氏とは性の呪縛をいかに超えるかを語り、
穂村弘氏とは詩のことばについて語り、
多和田葉子氏とは「文字」「ことば」の力について語り、
永井均氏とは倫理と道徳について語り、また、川上氏の小説『ヘヴン』の秘密についての公開対話も収録されている。
読むと、やはり川上氏は詩人、小説家になるべくしてなった人なんだなあと思う。世界の捉え方が独自で、先入観とか常識とかのフィルターを通さずに直に見られるというか…
ものごとを直に見るときに、ことばって邪魔になりそうなものだけれど、彼女の場合はそうではないみたいだ。
穂村弘氏、随筆家、歌人としてはナイーブでおもしろいものを書く人だと思っていたけれど、対話で言っていることは私にはレベルが高すぎて…?だった。
哲学者の永井均氏との対話が面白かった。「死刑」についての考え方とかがとても新鮮だった。これも、常識とか、一般的な感情とかから切り離したものの見方があって、やっぱりテレビだけじゃなくて、新聞だけでもなくて、「本」ってものをたまには読まなきゃね、と思わせられます。