世界クッキー
著者:川上未映子
小説家の川上氏のエッセイ集。いろんなところに発表したものをまとめている。
からだ、ことば、季節、旅、本、などについて。芥川賞受賞のことばも。
「詩人」のエッセイだなあと思う。外界を受け取る感覚が、敏感というか、一般とは違うというか。ものとものとの境目、というのを独自の感覚で見る人だ。
今年の2月、谷川俊太郎氏のトークショーを聴きに行ったとき、「詩人というのは、やはり生まれ持った詩人的な性質がないとなれない」と言っていた。
川上未映子氏は詩人でもある。生まれながらの詩人というべきだろう。
面白かったのは、甥っ子たちを笑わせ、瞬時に黙らせる必殺技として「お尻」をベロンと出す方法があるということ。これを「エレベーター」の中でやってしまって、監視カメラの存在を知らなかったという話。
親がやったらマズイけれども「おじさん」「おばさん」がやるのはいいかも…家の中でね。
受賞のことばのなかで、とても美しい文章があった。「言葉」に対する感謝と信頼、期待。そんなものが現れている。引用したいけれど長いのでやめときますが、まあ、興味があれば読んでみてくださいな。