このブログを始めてから、一年が過ぎたみたいです。アクセスしてくださった方、どうもありがとう存じます。一年で30000アクセス、という目標は達成してませんが…
恋愛力
著者:齋藤孝
明治大学教授の齋藤孝氏が書いた指南書(?)男性に向けて書かれた本のようだ。
齋藤氏は「モテない」らしい。わかる。齋藤氏は「結婚相手」としては人気がありそうだけれど(東大出、大学教授、金有り、ギャンブルとも暴力とも縁がなさそうでいいパパになりそう)私の目から見ても、男性的魅力はあまり…ゴメンナサイ。
齋藤氏は「恋愛力」は「コメント力」であるとしている。その観点で、さまざまな恋愛小説に出てくる「恋愛力」の高い男のコメントを分析し、どこが優れているのかを解き明かす。
基本は「女性をいい気分にさせておく」ということ。ま、そりゃそうだ。誰だって「ブス」「ババア」「デブ」といわれるよりは「カワイイ」といわれる方がいい。短い人生だもの、お世辞でもいいから…
引用が最も多いのは村上春樹の小説。たしかに、村上春樹の小説に出てくる会話はおしゃれで、主人公の男は女性に決して不快なことを言わない。慎重に、洗練された言葉を放つ。
しかし、そのままマネるのは危険だと思うんですが…
「私のヘア・スタイル好き?」「すごく良いよ」「どれくらい良い?」「世界中の森の木が全部倒れるくらい素晴らしいよ」(『ノルウェイの森』より)
私なら「どれくらい良い?」とは絶対聞かない。(だってメンドーでしょ、男からすると)
でも「世界中の森の木が…」と言われたら、アメリカンジョークだねーと突っ込む。
確かに、会話をしていてつまらない男性とは長続きしない。語彙力貧困な男性、私もイヤだ。
しかし、自分でも分析しているように、齋藤氏がモテない理由は「君でなければダメ」と思わせられない八方美人ぶりにあると思う。誰にでも愛想がいいって感じ。
研究者ながら、こういった「軽~い」本を量産するあたり、どの出版社にもどの編集者にもいい顔をしてしまう人なんだろうと思う。
この本が「ちくま文庫」から出ているというのも…もうちょっとしっかりした本を出すところでなかったっけ?
「文春新書」「幻冬舎新書」あたりなら納得の本。
モテない男性は、とりあえず好きな女性をほめていい気分にさせておこう!小説のひとつも読もう!という内容は覚えておいたほうがいいかも。