「ほどほど」のススメ 横森理香

「ほどほど」のススメ

著者:横森理香
もはや小説家とは言えない(?)横森理香氏。「ライフスタイル提案家」と言ったらいいだろうか。
インテリア、女性の生き方、マタニティ、子育て、ベリーダンス、ダイエット…などなどの本をたくさん出している。
この本は、あとがきによれば、中年男性に向けて書くはずだったらしいんだけれど、読んでみたらどちらかというと女性向けの本だった。
100年に一度の不況といわれ、毎日毎日「デフレ」が伝えられる昨今。横森氏も夫も、バブリーな時代を経て不況に見舞われ、要するに今までみたいにセレブな生活はやめました、という話。ちょっと負け惜しみ…的なものも感じた。
(しかし、「セレブ」って言葉を使ってしまったけれど、本来の意味とはかけ離れていてヘンな外来語ですね)
子供をインターナショナルスクールから公立小学校へ、事務所を夫婦それぞれ持っていたのを自宅に移し、スピリチャルもほどほどに、マクロビもほどほどに。
横森氏自身が「転向」したことを表明している。
読んだ感想は「自分の価値観を押し付けてますねー…」。もちろん、人間誰しも自分の価値観をもち、それを表明する権利はある。しかし、金払って読ませるほどのものでもない。(ゴメンナサイ)
「ほどほど」はもちろん大事。「中庸」っていい言葉だと思う。本の題名はいいけれども、それが多くの人々の共感を誘い、人生観を考えさせられるものかというと、まったくそのレベルに達していない。
ファンや本人には申し訳ないけれど、今回は辛口で。ファンじゃないなら読まなきゃいいんだけれど、けっこう好きなのよ…なんか、友達としゃべってる感覚で読める本なので。
あと気になったのは、文章の端々に伺える夫への不満。女は環境の変化に適応するのが早いけれども、男性は難しいかも、確かに。なんとなーく離婚してしまうのではないかと思ったり。
単なる倦怠期かな?しかし私の離婚予想はけっこう当たるので心配。
女友達が近くにいなくてお喋りに飢えている方、軽ーい感じで読めます。