洋梨形の男
作者:ジョージ・R・R・マーティン
「奇想コレクション」というシリーズの中の一冊。
奇妙でこわーい話ばかりだった。
姑息な手段でダイエットをしようとしてサルに取り付かれる男の話とか、人に迷惑をかけっぱなしだった女がまたやってきて嫌な目を見せる話とか、娘が送ってくる肖像画の人物が動き始める話とか、、アパートの地下に住む異様な<洋梨形の男>におびえる女性の心理を描いたものとか…
読んでいる途中で気づいたんだけれど、これは「ホラー小説集」だった。
わかってたら手を出さなかったのに…
作家の内面をホラーの形式で描いた『子供たちの肖像』という作品は怖かったけれど面白かった。作者はこの作品について「書くこと、そして作家が自分の夢と恐怖と記憶を掘り起こすとき支払う代償についての物語」と言っているらしい。
なるほど…これは私の中で「整合性」にたどり着けたのでよかった。
しかし、ただこわーいだけのホラーは好きではない。幽霊とかが実際の生活に影響を及ぼす話も、「実話」なら面白いけれど、小説になると「納得」できないのでイヤ。
そこに寓意とか、救いとか、教訓とか、前向きなものが含まれてたらいいんだけれど…
後味の悪いホラーが好きなひとには、いいかもしれません。