妻の相談に乗ってはいけない
著者:織田隼人
心理コーディネーター(?)という仕事の人が書いたもの。題名にインパクトがあるけれど、女性が他人に「相談」するときは、ただ話を聞いてもらいたいだけであって、具体的なアドバイスを求めているのではない、ということ。ごもっとも。
熟年離婚を申し出るのは、圧倒的に女性から。男性は女性の不満が蓄積していることに気づかない場合が多いけれども「いかに妻の怒りを買わずに生活していくか」を指南した、熟年離婚に怯える男性のための本。
題名の件は、「わかる…」。私も夫にグチをもらしたりすると、必ず彼は具体的な処方を示そうとする。まあ、それはそれで有難いこともある。
あと、ちょっとした夢を私が思いつきで語っても、結構本気に受け取ってプレッシャーを感じるみたい。
本によれば、こういう妻の夢を、夫は「無理だって」と一蹴するのは厳禁だそう。「いいねえー」と流した方がいいらしい。
男の人というものはこういうものなのか、知り合いの旦那さまも、「体調悪いの…」→「医者へ行け」「子供の成績が下がったの…」→「塾を探せ」という返事なんだともらしていた。話を聞いてほしいだけなのにね。
女は、しゃべるためにしゃべるもの。思いつきでものを言うもの。それに対して男は、結論を出してからものを言うのだとか。だから、女はすぐ謝れるが、男は謝れない。女はしょうもないことをダラダラしゃべるが、男は興味のないことを聞くのは苦痛。
役に立つアドバイス、共感できるアドバイスもいろいろとあった。ダイヤモンドの指輪を一回どーんとプレゼントするより、幸せは小分けに多く与える、とか、妻のマシンガントークを封ずる方法とか。妻が落ち込んでいるときは、「がんばれ」というより、抱きしめてあげるとか。
いや、でも妻にここまで気を使わねばならない夫君というもの、ちょっと気の毒だ。
私だって、日々夫のご機嫌をうかがいながら生活している。離婚を切り出される危機を感じたことは今のところないけれど、一緒に暮らす相手は、機嫌がいい方がいいもの。でも、時々うっかり不機嫌にさせる。
『夫に人間関係のグチを相談してはいけない』
『疲れて帰ってきた夫にワイドショーネタを話してはいけない』
『夫にプレッシャーをかけすぎてはいけない』
『夫にマズいご飯を出してはいけない』
とか、そういう、妻のための指南本も、求む。