死をどう生きたか新装版
著者:日野原重明
『生き方上手』でおなじみの(読んでないけれど)日野原先生の本。この間テレビでお見かけしたけれど、98歳でまだまだお元気だった。
この本は、中公新書で読んだ。初版は1983年。それまでの四十五年余りにわたる内科医としての経験のなかで、患者の「晩年」から生きる意味を教えられた著者が、とくに心に残る人々の真摯な生き方を紹介している。
山田耕筰、鈴木大拙、石橋湛山、正力松太郎など、その道で名を成した人々が病気と、死とどう向き合ったかを綴る。
著名人だけではなく、著者の母上や若い患者のことも。
死の床でどんな様子だったのか、という内容かと思っていたけれど、そんなプライベートには触れず、その人が死を前にして積極的にしたこと、述べたことが中心。支える家族の姿も印象的だった。
人間は必ず死ぬ。どんな病気になるかはわからない。でも結局「生き方上手」が「死に方上手」なんだなあと思わせられた。
日野原氏は両親ともども敬虔なキリスト信者。(お父様は牧師だったらしい)本に出てくる人々も信仰をもっていた人が多い。
信仰を持っていたら(多少は)死に対する恐怖や病気に対する怒り(?)が抑えられるものかもしれない、と随所で感じた。
私はとくに信仰を持っていないけれど、上手に死にたいなあ。