メディアに心を蝕まれる子どもたち  有田芳生

メディアに心を蝕まれる子どもたち

著者:有田芳生
この間の衆院選では落選して残念だった有田氏。素直に繰り上がって参議院議員になっとけばよかったのに、この人らしい選択だ。
さて、題名を見ただけで中身がわかってしまうこの本。深刻な少年事件の背景には、過去十年余りの間に劇的に発展したメディアの影響があったと述べている。
オウム真理教による一連の事件。繰り返し流された映像を見続けた子どもたちの心が気づかぬうちに蝕まれていたという。
インターネットや携帯電話など、個人に向けて発信される情報も氾濫する時代。親はどう子どもを守るべきか、メディアの危険性を警告している。
内容に目新しいところはなかった。こういった類のことは悪いけど聞き飽きてる感じ。
もちろん、「テレビ映像」「インターネット」が子どもに悪影響を与える面があることには賛成する。
なるほど、と思った記述は、子どもたちが実際の経験なくして「映像」で何もかも経験した気になってしまうということ。生の経験が不足すれば、他者の痛みを理解したり自然の怖さ、素晴らしさを知ることも難しいだろうと思う。
赤ちゃんにはテレビを見せないこと。テレビは親子で見ること。まあ、実践は難しいけれど当たり前のことですね。
しかし、子どもだけではなく、大人だってメディアによって痴呆化している面もある。
私も含めて。仕事を辞めてからよくテレビを見るようになったけれど、なんでもかんでもエンターテイメントに仕立て上げるものだ、と感心する。
鳩山総理の朝ごはんとかCDとかファッションとか、本当にどーでもいいと思うんだけれど。