作家的時評集 高村薫

作家的時評集(2000ー2007)

筆者:高村薫
今朝の朝日新聞に、高村薫氏の文章が載っていた。総選挙を前に思うこと。政権継続による「安定」も、政権交代による「変化」も、その具体像は有権者レベルでも政党レベルでも十分に言語化されているとは言えないと述べている。
さらに、今必要なのは産業構造の再構築であるが、各党がうたう景気回復への対策は、産業構造全体への構想を欠いているとも。
政治主導が実現できれば、これまでに見たことがない政治の姿を我々が見ることになるとも述べているけれど、さて政権が変わったとして、それができるものかどうか。
官僚ってとっても賢そうな人ばかりだもの・・・
この文章を読んで、高村氏の『作家的時評集』が本棚にあることを思い出した。
2000年から2007年までに書かれたもの。現代日本のさまざまな社会問題を批評した時事発言集で、その当時に起こった大きな事柄を網羅している。
小泉ブームだった頃にも小泉氏の言葉の空虚さを鋭く指摘し、安倍氏に対しては「論理も懐疑もない」と斬っている。
「言葉」を大切にする作家らしく、「言葉」を失った政治への警鐘を鳴らしていて、どの文章も説得力がある。(反発する人も多いと思うが)
単純で素直な私は、彼女の超辛口な文章にかなりシビレた。
続編を希望!
私が人を判断するときには「自分の言葉で話す人か否か」というポイントがある。自分の小選挙区の立候補者と直接話したことも直接演説を聴いたこともないのだけれど、テレビで観る限りは型どおりのことしか言わない。「わかりやすさ」が大衆にとっては大事なのだろうけれど・・・
でも明日は、いちばん自分の言葉を持っていそうな人に投票するつもり。
今回は投票率も、選挙速報の視聴率も高いかもね!ビデオレンタルに走る人も多いかもしれないけれど。