不良のススメ  瀬戸内寂聴 萩原健一

不良のススメ

著者:瀬戸内寂聴・萩原健一
逮捕された押尾学容疑者の映像をテレビで観ていると、「この男って赤ちゃんみたいな顔してるなあ・・・母性本能をくすぐるんだろうなあ・・・」と思う。
私はこういうタイプは苦手だけれども、さぞかし女性が放っておかない男であり、自身も躊躇なく女性に向かっていくんだろうと思う。
彼は果たして更正できるのだろうか。個人的にはどうでもいいけれど、根っからのダメ男、ワル男が心から反省し改めることができるかどうかには興味がある。
さて、この本の著者のひとりである俳優のショーケンも、女たらしのワルとして名高い。この人もなんか苦手なタイプ。なんとなく、ヤバイ感じがする。
大麻で捕まったり、恐喝で捕まったりして拘置所生活数回。それでも実力派俳優としてまだ名を残し、この秋には出演映画が公開されるらしい。
寂聴先生は、大麻でショーケンが捕まったときに隠れ場所として寺を紹介するなど、ショーケンを見捨てずにいる。これが宗教者としての慈愛なのか、母性本能をくすぐられたのかわからないけれど、まさに「愛とは見捨てぬこと」。
ショーケンの才能を高く買ってもいる。
紹介された禅寺を素行不良で追い出されてしまったというショーケンは、ほんとうにどうしようもないけれど。
今、ショーケンはお酒も女もやめて、お遍路をしたり、毎日2、3時間歩いたりして自分をコントロールしているらしい。
彼が真っ当になっているかどうかは、これからを見ないとわからない。でも彼の綴る文章の中には、ときどきハッとするような事が書かれていて、ものごとを自分自身の目で見ることのできる人なんだろうとは思う。
本の内容は、対談+それぞれのエッセイ。完成度としてはイマイチの本だけれど、ショーケンに興味のある人は読まれたらと思います。