ダンナ様はFBI
著者:田中ミエ
元FBI捜査官と国際結婚したコピーライターのエッセイ。
そんな人とどうして出会うの?と思うのだけれど、日本にVIPガードに来たダーリンと、仕事の場で出会い(ろくに言葉もかわしてないのに)、なぜか、なぜか、ダーリンが自宅に電話をかけてくる。
どうして自宅の電話がわかったのか?それはFBIだからだそうです。すごい。
文通を経て、日本大好きなダーリンがFBIを辞め、大使館職員となって来日し、筆者とゴールイン。
その後も新居の鍵を全部付け替えるわ、CDも粉々になるシュレッダーを求めるわ、侵入者の身長を把握するためドアの内側にメジャーを貼り付けるわ、危機管理意識がすごい。
しかし、一番面白かったのは、キャリアウーマンの妻に対するダーリンのアドバイス。妻が仕事で輝くことを本気でバックアップしようとしている。
日本の夫はどちらかというと、妻の仕事は「あくまでも家事に支障が出ないように」「自分より遅く出て行って早く帰れ」的なところがあると思うんですけど・・・(あくまで推測。ウチは違います。)
筆者のダーリンのアドバイスのあれこれは、人と接する職業の人にとってはなかなか役立つものではないかと思う。
私も大好きだった仕事を辞めてしまって、自分で決めたことなのに、焦燥感にかられることも多いのだけれど、なんかまあ、大丈夫かも、と思えた。
ダーリンの観察力はスゴイ。ベビー用品のPRになかなか本気になれない妻に「君は母親としてのマインド・ボルテージが低い。・・・個性を見ろ。状況の罠に落ちるな」と、得意分野で羽ばたくことを後押ししている。
まったく面白いダーリンで、こういう人といたらまず安心だし、飽きないと思うんだけど、筆者自身の素直さや、ダーリンに対する尊敬がうかがえる。結婚生活に「尊敬」は欠かせませんものね。
もっと愉快なエピソードがありそうなダーリン。続編を期待したい。