日のあたる白い壁 江國香織  

日のあたる白い壁

筆者は小説家の江國香織氏。絵にまつわるエッセイ集。
まず、絵がいい。カラー写真で紹介されているので嬉しい。児島虎次郎、東郷青児、ゴッホ、ゴーギャン、セザンヌ、マティス・・・24の絵について、筆者が見る楽しみを言葉にしてくれている。
どれも「美しい」絵で、女子が好きそうな絵ばかりだ。ステキと思う絵ばかり。
作者が絵から感じるイメージだけでなく、画家の横顔も紹介されていて興味深い。
絵を漫然と見ても印象が流れていくだけで心に残らないことも多い。でも、面白い解説があると自分では気づかない絵の細部の秘密がわかったり、画家が絵に込めた思いを知ることができてよい。
絵の専門家ではない人の文章だからか、スッと入っていけるし共感もできる。
江國香織氏の小説にあふれる「センスのよさ」は、こんな風にステキな絵をたくさん見てきたから出てくるものかもしれない。