水上のパッサカリア 海野碧

水上のパッサカリア

作者は海野碧。
光文社のミステリ小説新人賞受賞作。
自動車整備工の大道寺勉は3年半前からQ県にある湖畔の借家で、一回り近く年下の片岡菜津と穏やかに暮らしていた。半年前、暴走族の無理な追い越しによる交通事故に巻き込まれ、菜津が死んだ。
その後、勉は菜津が育てた飼い犬のケイトと静かな暮らしを続けていた。
ある日、勉が帰宅すると昔の仲間が家の前で待っていた。菜津は謀殺されたのだという、衝撃的な事実を携えて…。
この本は、昨日紹介した「読書相談室」で薦められていたので読んでみた。
ミステリ、というよりハードボイルド。一級自動車整備士の裏の顔は「シマツ屋」。
アメリカのサバイバルキャンプに置いてけぼりにされたという過去を持つ屈強な男だ。
ハードボイルド・・・正直あまり得意ではないので、ちょっと小説が冗漫に感じた。
マッチョな男は好きだけれど、ハードボイルドの主人公は「女?消耗品。なくたって生きてはいけるさ・・・」という感じで、かわいくない。
でも、前半の菜津とのなれそめや、「なんでこの男金に困っていないんだ?」という謎が明らかになっていくところは、なかなか面白かったと思う。
ハードボイルド好きにはいいかも。「ミステリ」は期待しないで・・・