秘密の花園 バーネット

秘密の花園新装版

「小公女」「小公子」でおなじみのバーネットの著。
久しぶりに子どもの本に挑戦してみた。小学生のとき、学校の図書館に「少女名作シリーズ」みたいなのがあって、『少女パレアナ』とか『悲しみの王妃』とか、片っ端から借りて読んだ。
この『秘密の花園』もたぶん読んだ気がするけれど、野沢香織氏の翻訳で読んだのはたぶん初めて。
この本はグラハム・ラストという人の挿絵もとてもキレイ。
ひねくれ者で孤児になってしまったメアリが叔父さんの家に引き取られて、邸宅で秘密の花園を見つけ、徐々に元気に、よい子になって友人もできるというお話。
草花を愛し育てることは(とくにイギリスなんかでは)自分も形成するということ、それから子どもが育つには子どもの存在が必要なんだ、ということがよく伝わる。
メアリは一人っ子。叔父さんの家で寝たきり同然で暮らしているコリンという男の子も一人っ子。どちらも何不自由なく暮らしているけれど、幸せ感は少ない。
メアリの召使の弟ディコンは12人兄弟で、家も貧しいけれど、明るくたくましい。
この本には「子どもの不幸は、与えられないことと、与えられすぎること」と書いてあった。
そのさじ加減というのは難しいのだろう。
しかし、とっても好きな話。人間の可塑性はすばらしいと思わせてくれる。小学校高学年からのお子様にオススメです。