遺品整理屋は見た!
以前、
おひとりさまでもだいじょうぶ。
を紹介したときに、著者の吉田太一氏が社長を務める「キーパーズ」の方からコメントをいただいた。
この本も、面白そうだったので読んでみた。
まず思ったことは、「人のいやがる仕事をする人はえらいな。」という単純な感想。素直に尊敬する。ウジの山、一面のゴキブリの壁、煙状のハエ、血の海、ゴミ屋敷。
おくりびと
という映画(話題になったけど、私としてはイマイチだった。)の中で、納棺師の夫に妻の広末涼子が「さわらないで!汚らわしい!」と言ってたのを見てかなりの違和感を覚えた。
いろいろ偏見はあるんだろうけど、誰かがやらなきゃいけない仕事はあるんだから。
躊躇しながらも果敢に自分の仕事を遂行する著者とスタッフたち。しかし、身内でも部屋に入れない、さわれない、という状態で死にたくはないと思った。もちろん自分の身内もひどい状態であってほしくない。
本の内容はしかし「ひどさ」が中心ではなくて、人の死んだ後から見える人間の悲しさ、孤独、人間関係。
遺したものからその人の生き様が見える。でも「孤独死」した人の遺したもので、心温まるエピソードはほとんどない。
自殺の後始末も大変。死んだ後も人に多大な迷惑をかけるのはよくない。自殺するときはそういうことも考えなければ。(いや、自殺しないほうがいい)
あとがきに「いつ自分が死んでも、残った家族や周囲の人に迷惑をかけないように用意しておくということは『充実した今を生きる』ためにたとても大切」
だと筆者は述べている。兼好法師、鴨長明も言ってたように死は何時くるかわからない。
絶対人に見られたくないコレクションなどは、ほどほどにしておいた方がいいですよ。