フィンランドは教師の育て方がすごい  福田誠治

フィンランドは教師の育て方がすごい

著者は福田誠治氏。前に競争やめたら学力世界一
を読んで、フィンランドの教育の柔軟さと豊かさに興味を持った。
教育は百年の計。国を作る重要な土台だと思うのだけれど、どうも、日本は教員の質が問題視されているイメージ。教員免許更新制度なるものまで出来たけれども、教員の質の向上に功を奏するかは疑問だ。
私も教員免許を持っている。あと数年したら、講習を受けなければ教壇に立てない。受講料は自費。県庁所在地の大学まで通う必要がある。いったいどんな有用な講習をしてくれることやら。
日本では、大学で教員免許を取ることはそれほど難しくない。教育実習(私は2週間だった)がしんどいだけで、あとはちょっと余計に単位を取ればそれでいい。
本の題名にもあるように、フィンランドでは教師になるのは大変である。「とりあえず免許でも持っておこう」なあんて気持ちでは絶対に資格は取得できない。
フィンランドでは…
・ 教育実習は20週。
・ 教師は修士の資格を持つ。
・ 教師は情報伝達者や講義者でなく、助言者であり学習案内者である。
・ 教師や学校の善し悪しの外部評価はない。
・ 学校査察も教科書検定もない。  などなど。
自由ではあるけれど、自分で教材を開発して、教え込みをせず生徒を主体に授業を組み立てるのは、とても大変なことだ。
日本でははっきり言って、「教師用指導書」があれば、ちょびっとの準備で授業を成立させることは可能だ。教科書を読むだけー、板書するだけーの教師にこれまで当たったこともある。
フィンランドの教師は「授業」が主な仕事で、帰宅時間もものすごく早い。
日本では?「教師の仕事の半分以上は雑用だ」という現場の教師のボヤキを聞いた事がある。
教材研究に十分な時間をとれないことは多いだろう。
読み書きなどの基本を徹底するのがいいのか、フィンランドのように創造性を重んじればいいのか、学力調査をしたりして結果責任を問えばいいのか、フィンランドのように説明責任を負えばいいのか、どちらがより良いかは、わからない。
フィンランドの教育にも、問題点はあると思う。
でも、今の日本の教員のあり方を考える上で、他の国の実践を参考にすることは重要だと思う。
個人的な意見を言えば、教員の質を上げるには、免許更新制度よりも、一切のコネ採用を無くした方がいいと思いまーす。