『ファミリー・ポートレイト』はドロドロした感じだけど、この小説はとっても純な小説だった。
主人公の荒野は中学生。母は亡くなり、恋愛小説家の父と二人で暮らしている。
中学に入って出会った悠也にほのかな思いを寄せ始めるが、なんと悠也の母と荒野の父が結婚することになってしまう。揺れる乙女心…
この小説は『ファミ通文庫』として出版されたものに加筆したらしい。『ファミ通』とは、ネットで調べてみると、ゲーム好きの人のための雑誌のようだ。
なるほど、荒野のキャラクターは、童顔なのに、胸が異常に発育している…「萌え系」というやつなんだろうか。
物語はとっても少女漫画チックでかわいらしいのだけど、ディテイルは手を抜いているとも感じられず、ちゃんと楽しめた。
少女漫画好きの中高生にはオススメの一冊。もちろん純愛ドラマ好きの大人にも。
数年前、『砂時計』という昼の帯ドラマにはまった。仕事で見られないときは録画して、毎回涙をダラダラ流して見ていた。島根を舞台にした幼なじみのせつない恋…子役の男子もとてもカッコよかった。島根の方言もよかった。少女漫画が原作の、まず大人の男は見ないであろう、純愛物語だった。
イイ歳をして、純愛ドラマで泣ける自分はバカみたいだが、まあ感動のハードルが低いのはある意味、得だと思うことにしよう。