砂漠 伊坂幸太郎

伊坂幸太郎氏は1971年生まれで、東北大学法学部卒業。私と同世代だけど、賢い!
そんでもって私の500倍ぐらいは読書してるんだろうな、と思う。
この小説も面白かった。仙台の大学に入学した5人の大学生の普通っぽいけど波乱に満ちた日々を描いている。題名の「砂漠」は「社会」のこと。大学生活はそこからすこし離れたオアシスだ。オアシスにいる間、そのモラトリアム期間を存分に充実させて生きている。
登場人物それぞれのキャラクターがとてもよい。特に西嶋。彼は堂々としていて、たぶん今でいうKYで、大学に入る前までは孤立していた。でも確固たる自分を持った教養人だ。そんな西嶋のよさを分かる東堂(美人・女性)もいい。西嶋のよさを分かる女子は少ないと思うもの。
西嶋は変なヤツだけど、理想の人物像の一人になった。
大学時代って、人生でいちばんバカをやれるときかもしれない。親の干渉からも逃れられるし、社会人としての責任もないし。そんなバカをやりながら友情が築かれていくすばらしさが描かれているし、ストーリーも面白い。
マージャンがわからない私には、牌の絵とか、よくわからなかったけど。
青春小説としては傑作。私も、大学のときにもっともっとバカをやればよかった!
なんてことは、まるでない。(本文のマネ)