項羽と劉邦 上巻 新潮文庫 改版 / 司馬遼太郎 シバリョウタロウ 【文庫】
たまには、歴史小説。
ひさびさに長編を読んだ。もともとは長編好きなのだけれど、
忙しくて遠ざかっていた。
司馬遷の『史記』を題材にして、将軍である「項羽」とのちに漢帝国をうちたてた
「劉邦」の戦いを小説仕立てにしたもの。
司馬遼太郎も歴史もあんまり得意ではないけれど、読み切ることができた。
二人のリーダーの対比がはっきりしていて、わかりやすい。
項羽は、激しい性格。能力はすごいが、部下を信じられない。
劉邦は、自分では何もできない。あきれるほど弱い。逃げる。でも、人を信じて任せられる。
この本では劉邦は「大きな袋」みたいと表現されていた。
あと、何とも言えない愛敬があったと。
若いころ働いていた職場のトップを思い出した。
酔っぱらって夕方職場にやってきてかき回して帰るような人だったけれど、
その人に声をかけられると、なんかとてもうれしく、頑張ろうという気になった。
なぜか、みんなその人のことを「困った人」と言いながら好きだった。
そして、結局人がついていくのは「飯を食わせることができるもの」
まあ、確かにそうだ…
リーダーということについて、その像というものがいかにあるべきかを
考えつつ読んだ。
リーダーシップということについて、近頃考える。
政治に関しても、子どもたちの学校生活に関しても、スポーツに関しても。
リーダーシップをとれる人間が出てくることはとても大切なのに、
日本では育ちにくいのでは?
でも、ネットと新聞でしか知ることができないが、サッカーの宮間選手の
リーダーシップには、なんか胸キュン(古い!)です。