白いひつじ
作者:長野まゆみ
この人の小説を全部読んだのは初めて。前に、国語の問題文か何かで一部を読んだことはあった。そのときに、「なんだか、ホモセクシュアルのテイストがあるなあ…」と感じた。
偏見は良くないけれど、私の趣味ではないので今まで手に取らなかった長野氏の小説。
この最新作を読んでみたところ、…うーん、やっぱりホモセクシュアルの香りがプンプンと漂うものだった。ま、キスどまりで、エグい描写はないけれど。
大学進学を機に上京してきた主人公の鳥貝。合格を決めてから下宿を探したため、条件に合ういい下宿がまったく見つからない。
食堂で声を掛けてきた男に、ある男子寮を紹介される。
料理当番などをしなくてはならないものの、なんと都内で大学にも近くて家賃は一万円。
しかし、実際に訪れてみると、いきなりへんてこな人物に会うし、二人部屋だし、一人っ子の彼は躊躇する。
鳥貝の出生の秘密なども後半に盛り込まれ、全体的にはやさしい趣の青春小説。
しかし、やっぱりホモの臭いはぬぐえない。まあ、そういうのは生まれ持った性質だから咎めるつもりは全くないけれど、趣味ではないなあと改めて思った。
長野氏はやはりこういうのの専門なのかしら。「腐女子」という言葉もあるし、一定のニーズはあるんだろうな。
ちなみに、レズビアン小説なら中山可穂氏か。二作ぐらいしか読んだことないけれど。
ホモといえば、映画
ブロークバック・マウンテン
これは非常によかった。偏見のある人も見て欲しい。切なさ満点の、本物の恋愛映画です!