教室へ
作者:フランソワ・ベドゴー
2008年カンヌ映画祭 パルム・ドール受賞映画原作小説、だとか。
映画は見ていない。
主人公はパリ市内の中学校で教師をしている。教えているのは国語(フランス語)
私語や反抗ばかりする生徒。学力格差。校内暴力。人種間の対立。問題だらけのこの中学校で、主人公は常に不機嫌でストレスを募らせている。
何かストーリーがあるのかと思えば、特にない。ただただ学校内での日常が綴られ、問題児の更生とか、生徒と教師の心の交流なんてものもない。
作者は実際教師をしていて、壊滅的状況にあるフランスの教育の現状を世間に知らしめようとこの小説を書いたらしい。
舞台になっている学校は移民の多い区にあるという。そのため、中学校の国語の授業といっても、フランス語の基礎の授業という感じ。
私もちょっとフランス語をかじった。(7月に仏検3級合格しました。ヘヘ)主人公が文法の説明をするんだけれど、その説明が「そんなこともわかんないの?」というレベル。
これでは教える方もイライラするだろう。
まあ、日本の中学生でも、文法のおかしい文を書く子はいるけれどさ…
移民の存在。日本でも外国人は増えているし、日本語を母語としない児童生徒と一緒に公立学校で教えることの問題点、困難はもっと出てくるだろうと思う。他人事じゃあない。
もちろん、移民でなくても、親の収入とか環境によって「学力格差」が広がりすぎることは大問題だと思う。
さて、この一見平板な小説が、どんな風に映画になるものか、ちょっと見てみたい気がする。