向田邦子の手料理  向田和子

向田邦子の手料理

向田邦子氏の妹、向田和子氏の監修で作られた本。
10代終わりから20代前半まで、向田邦子の大ファンだった。小説、随筆はすべて読んでいた。
特に随筆。『父の詫び状』が有名だけれども、どの随筆もすばらしくて何度も繰り返し読んだ。
その勢いでこの本も20代前半ぐらいに購入したと思う。今も本屋で売られていて、版を重ねているんだー、と嬉しくなった。
見て読んで、試しに作って、とても楽しい本。料理だけではなく、家族とのエピソードや食にまつわるエッセイ、向田氏の友人たちの寄せた文章もある。
文章のセンスはもちろん、料理のセンス、洋服のセンス、生き方のカッコよさ、私の憧れの女性の一人だ。
向田氏の若い頃の写真もいっぱい。彼女はすごい美人というわけではないけれど、ハッとするほど美しい。センスのいい女性は、自分を美しく見せることも得意なんだと思う。
「プロに撮ってもらった写真?」と思うほど素敵に撮れているものが多いんだけれど、後に向田氏がひそかに交際していた男性が撮ったものだと判明して、ああ、なるほど、愛に溢れているわけだ、と納得した。
近頃暑くて、台所に立つのがおっくうになってきた。料理本でも見てヤル気をださないと、と思ってこの本を本棚から引っ張り出す。
今晩は「にんじんご飯」にしてみようかなー。「トマトと青ジソのサラダ」もさわやかでいいかも。