古文を楽しく読んでみる 松尾佳津子

古文を楽しく読んでみる

筆者は主に河合塾で古文を教えているという松尾佳津子氏。
教科書に出てくる古文は、いくぶんつまらない。教育的によろしくないものはまず載らない。
この本では、入試問題を題材にしていろいろなタイプの古文を紹介し、その面白さを解説している。
いやー、へんなものを入試に出す大学があるもんだ、と感心。駿河台大学の『一寸法師』とか、法政大学の『女殺油地獄』とか。
『一寸法師』の原典が実はかなりひどい話だと知ることが出来てよかった。
古文は、ほとんどの高校生に苦手意識があるのではと思う。文法をマスターし、単語を覚えるのはそこそこの努力でなんとかなるけれど、内容の理解は難しい。
古文は省略が多く、主語もわからず、「行間」を読まなければ理解できない。
「行間」が読めるようになるには、背景知識や古文常識みたいなものが重要になってくる。
古文の背景を知るにはよい本かも。読み物としての面白さは、まあ、普通…
予備校講師の書いた古文にまつわる著といえば、「マドンナ古文」の荻野文子氏が書いた
ヘタな人生論より徒然草

は素晴らしかった。超オススメです。