出社が楽しい経済学
著者:吉本佳生
NHKの番組の本らしい。テレビは見たことがないけれど、本はとっても面白かった。
私は経済に関しては全く疎く、学ぶ必要性もなく、出社もしないけれど、実に役立つ本。
「サンクコスト」「機会費用」「比較優位」「インセンティブ」「逆選択」「ネットワーク外部性」などなどの経済用語を、たとえ話を用いて実にわかりやすく教えてくれる。
サンクコスト…撤収しても回収できないコスト。ランチバイキングでいつも調子が悪くなるくらい食べてしまう私。サンクコストだと思って無駄に食べないでおこう。
機会費用…空いている時間を有効に使おう。
比較優位…苦手なことを無理にやるより、得意を生かした方が経済的!
逆選択…これを避けて、いいモノ、いい人と思わせるには、品質のシグナルを発するべき。学歴、見た目、保証などなど。
インセンティブ…人をやる気にさせる誘因のことだけれど、うまく使えば非常にコストパフォーマンスがいい。ただし、「安い」という誘因だけを用いるのは時に危険。加減が大事。
結局、経済も「人間」のすること。社会における人の性質をよく観察し、うまーく効率的に利用することが大事ってことね。
ビジネスマンでなくても、すべての生活者に役立つ本だと思います。