トライアングル
作者:新津きよみ
主人公は郷田亮二という駆け出しの刑事。医学部を卒業して医師になったが、医師を辞めて刑事になったという変わった経歴の持ち主。亮二のこの経歴には、過去に遭遇した事件が大きく影響していた。
十歳の時、初恋の少女・葛城佐智恵が誘拐され、殺されたのだ。事件から十五年が経って時効が成立した時、亮二は自ら刑事となって、この事件を追い続けることを決意した。
そんな亮二の前に、「葛城サチ」と名乗る美しい女性が現れた。よりそう母は葛城佐智恵の母。どういうこと?
事件から20年後の同窓会にふらりと現れたサチ。謎は深まる。真犯人は?サチの正体は?
新津きよみ氏の小説を読んだのは初めて。
前半はとても面白かったけれど、後半に入ってちと失速。サチの出生の秘密、真犯人、主人公の恋、どれもなんか「深み」「説得力」がない。
読み終わった後で知ったんだけれど、今年の冬テレビドラマになっていたらしい。江口洋介、広末涼子などが出ていたとか。いっぺんも見てないけれど。
ドラマ化されることを意識した小説なら、なるほどという感じ。文章の力というよりも、分かりやすいストーリーで読ませる小説だった。